今後は弊社の保有する既存の社外取締役データベースに加え、株価データを取得することで社外取締役と株価の関係を紐解いていこうと考えております。
今回はその中でも2020年末と2021年末の株価を騰落率で並べ下落率の高い企業の社外取締役にフォーカスしてみたいと思います。
※IPO初期の株価変動を除外するために2017年末時点に上場していた企業に限定して調査しております。
※データベースに不備がある可能性もありますので誤りを発見いただいた方はご連絡をいただけますと幸いです。
まずは株価下落率ランキングを見ていきましょう
株価下落率ランキング
2020年末から2021年末での株価下落率ランキング(鉄鋼・非鉄業界)
順位 社名 変化率
1 株式会社松屋アールアンドディ -62.2%
2 不二精機株式会社 -60.3%
3 ヤマシンフィルタ株式会社 -55.2%
4 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ -47.3%
5 明治機械株式会社 -46.4%
6 日精エー・エス・ビー機械株式会社 -46.2%
7 株式会社宮入バルブ製作所 -41.5%
8 株式会社自律制御システム研究所 -36.8%
9 サンデンホールディングス株式会社 -35.0%
10 サンセイ株式会社 -33.9%
2021年の機械業界に属する企業の株価パフォーマンスは上昇136社、下落89社と好調でした。
トップ2社の社外取締役について詳しく見てみます。
株式会社松屋アールアンドディ
2022年6月時点のコーポレートガバナンス報告書を確認すると、その時点での社外取締役は以下の1名いらっしゃいます。
佐々木 豊
1980年4月 中外貿易株式会社(現CBC株式会社)入社
2003年4月 同社取締役
2009年4月 同社常務取締役
2014年5月 株式会社ビザライト設立 代表取締役(現任)
2016年2月 株式会社ピースリー(旧 株式会社トランザス)社外取締役(監査等委員)(現任)
2016年4月 株式会社ビザライトワークス設立 代表取締役(現任)
2018年12月 当社社外取締役(現任)
2020年5月 株式会社ブーリアン社外取締役(現任)
同氏は海外に多数の子会社を持つ企業や上場企業において業務執行に携わるなど企業経営者として幅広い経験と高い見識を有しており、その見識に基づき取締役会及びコンプライアンス委員会に出席し意見を頂くことで、当社の経営監視を期待できるものと判断したことから、当社取締役として選任しております。
不二精機株式会社
2022年3月時点のコーポレートガバナンス報告書を確認すると、その時点での社外取締役は以下の1名いらっしゃいます。
高橋 秀昭
1978年4月 ㈱三井銀行(現㈱三井住友銀行)入行
1999年9月 ㈱さくら銀行(現㈱三井住友銀行)退行
2005年3月当社監査役就任
2013年3月当社取締役就任(現任)
[重要な兼職の状況]
㈱ワールド・ワン監査役
中小企業経営に関して豊富な経験と高い見識を有しており、株主の負託を受けた独立機関として、中立公正な立場を立場を保持していると判断しております。