今後は弊社の保有する既存の社外取締役データベースに加え、株価データを取得することで社外取締役と株価の関係を紐解いていこうと考えております。
今回はその中でも2020年末と2021年末の株価を騰落率で並べ下落率の高い企業の社外取締役にフォーカスしてみたいと思います。
※IPO初期の株価変動を除外するために2017年末時点に上場していた企業に限定して調査しております。
※データベースに不備がある可能性もありますので誤りを発見いただいた方はご連絡をいただけますと幸いです。
まずは株価下落率ランキングを見ていきましょう
株価下落率ランキング
2020年末から2021年末での株価下落率ランキング(素材・化学業界)
順位 社名 変化率
1 新日本製薬 -58.4%
2 川本産業株式会社 -48.2%
3 J-リベルタ -47.9%
4 日本ペイントホールディングス株式会社 -44.7%
5 田岡化学工業株式会社 -43.8%
6 株式会社リプロセル -42.6%
7 細谷火工株式会社 -41.3%
8 株式会社マツオカコーポレーション -40.5%
9 株式会社 ハーバー研究所 -40.5%
10 ライオン株式会社 -38.5%
2021年の素材・化学業界に属する企業の株価パフォーマンスは上昇132社、下落142社と低調でした。
トップ2社の社外取締役について詳しく見てみます。
新日本製薬
2021年12月時点のコーポレートガバナンス報告書を確認すると、その時点での社外取締役は以下の3名いらっしゃいます。
柿尾 正之
昭和53年9月 株式会社サーク 入社
昭和61年4月 社団法人日本通信販売協会(現 公益社団法人日本通信販売協会) 入局
平成14年5月 同協会 理事・主幹研究員
平成17年7月 日本ダイレクトマーケティング学会理事(現任)
平成28年7月 株式会社コアフォース(現 株式会社LTV-X)社外取締役(現任)
平成28年12月 合同会社柿尾正之事務所 設立 代表社員(現任)
平成29年4月 一般社団法人通販エキスパート協会 理事(現任)
平成29年6月 株式会社ディーエムエス 社外取締役(現任)
平成29年10月 当社 取締役(現任)
柿尾正之氏は、人格、識見に優れ、高い倫理観を有しており、長年にわたり通信販売分野、マーケティングに携わってきた豊富な見識と経験を有しております。これらの見識を活かし、客観的かつ中立的な立場で当社の経営管理や事業戦略等への的確な助言、業務執行の監督を期待できることから社外取締役としての職務を適切に遂行していただけると判断し、社外取締役として選任しております。また、東京証券取引所が定める一般株主と利益相反の生じるおそれがあるとされている事項に該当しておらず、独立性を有していると判断し、独立役員として指定しております。
村上 晴紀
昭和52年4月 カネボウ化粧品株式会社 入社
平成11年10月 鐘紡株式会社 化粧品宣伝グループ統括マネージャー
平成13年4月 同社 化粧品宣伝グループ統括マネージャー 兼 総合宣伝グループ統括マネージャー
平成14年6月 同社 化粧品広報宣伝室長 兼 総務・広報室副室長
平成16年5月 株式会社カネボウ化粧品 マーケティング本部コミュニケーション室長 兼 コーポレートデザイングループ統括マネージャー
平成16年10月 株式会社ファンケル 執行役員 マーケティング本部長
平成20年6月 同社 取締役執行役員 健康食品カンパニー長
平成23年6月 同社 取締役常務執行役員 コーポレートコミュニケーション本部長
平成25年3月 同社 取締役常務執行役員 ヘルスカンパニー長
平成26年6月 同社 顧問
令和元年12月 当社 取締役(現任)
村上晴紀氏は、人格、識見に優れ、高い倫理観を有しており、長年にわたり化粧品・健康食品の宣伝企画・ブランディングに携わってきた経験と豊富な見識を有しております。これらの見識を活かし、客観的かつ中立的な立場で当社の経営管理や事業戦略等への的確な助言、業務執行の監督を期待できることから社外取締役としての職務を適切に遂行していただけると判断し、社外取締役として選任しております。また、東京証券取引所が定める一般株主と利益相反の生じるおそれがあるとされる事項に該当しておらず、独立性を有していると判断し、独立役員として指定しております。
柚木 和代
昭和58年3月 株式会社大丸入社
平成2年9月 同社 本部MD企画付 パリ駐在員事務所勤務
平成20年5月 同社 執行役員 札幌店長
平成22年3月 株式会社大丸松坂屋百貨店 執行役員 大丸札幌店長
平成24年5月 同社 執行役員 大丸神戸店長
平成27年5月 同社 常務執行役員 兼 株式会社博多大丸 代表取締役社長
令和元年5月 J.フロント リテイリング株式会社 執行役常務 関連事業統括部長
令和3年3月 株式会社大丸松坂屋百貨店 執行役員(現任)兼 GINZA SIXリテールマネジメント株式会社 代表取締役社長(現任)
令和3年12月 当社 取締役(現任)
柚木和代氏は、長年にわたり百貨店の主要店舗及び関連事業会社の経営管理に携わってまいりました。また、海外勤務をはじめ国内外での豊富な経験と幅広い見識を有しており、当社の経営全般に対し適切な監督や有益な助言をいただけるものと期待し、社外取締役として選任しております。また、東京証券取引所が定める一般株主と利益相反の生じる恐れがあるとされている事項に該当しておらず、独立性を有していると判断し、独立役員として指定しております。
川本産業株式会社
2022年6月時点のコーポレートガバナンス報告書を確認すると、その時点での社外取締役は以下の3名いらっしゃいます。
親泊 伸明
1977年3月 菱村総合税務会計事務所(現税理士法人日本経営)入所
2002年8月 税理士法人関西合同事務所(現日本経営ウィル税理士法人)代表社員
2013年6月 当社非常勤監査役
2015年10月 社会保険労務士法人日本経営代表社員(現任)
2016年8月 行政書士法人日本経営代表社員
2017年6月 当社監査等委員である取締役(社外)(現任)
2017年12月 日本経営ウィル税理士法人社員
2019年12月 日本経営ウィル税理士法人顧問(現任)
2020年1月 税理士親泊伸明事務所代表(現任)
(重要な兼職の状況)
日本経営ウィル税理士法人顧問
社会保険労務士法人日本経営代表社員
税理士親泊伸明事務所代表
会計・税務コンサルタントとして長年の実績があり、独立した立場から経営全般にわたる提言・助言を得るため社外取締役に選任いたしました。なお、同氏が、一般株主と利益相反が生ずる恐れがなく、独立性を確保できるものと判断し、監査等委員会・取締役会それぞれの決議を経て独立役員に指定いたしました。
小寺 美帆
2010年12月 弁護士登録
2010年12月 弁護士法人大江橋法律事務所入所
2020年1月 同事務所パートナー(現任)
2021年6月 当社監査等委員である取締役(社外)(現任)
(重要な兼職の状況)
弁護士法人大江橋法律事務所パートナー
弁護士として法律に関する広範な専門知識を有しており、独立した立場から当社の業務執行に対して適切な監督をいただけることを期待し、社外取締役として選任いたしました。なお、同氏が、一般株主と利益相反が生ずる恐れがなく、独立性を確保できるものと判断し、監査等委
員会・取締役会それぞれの決議を経て独立役員に指定いたしました。
小玉 稔
1976年4月 ㈱三和銀行(現㈱三菱UFJ銀行)入行
2006年1月 ㈱三菱東京UFJ銀行(現㈱三菱UFJ銀行)大阪融資部長
2006年5月 沢井製薬㈱経営企画部長
2007年6月 同社取締役経営企画部長
2012年6月 同社常務取締役管理本部長 兼 営業本部副本部長
2019年6月 同社特別顧問
2020年7月 ジャパンエステート㈱顧問(現任)
2022年6月 当社監査等委員である取締役(社外)(現任)
(重要な兼職の状況)
ジャパンエステート㈱顧問
金融機関にて要職を歴任した後、沢井製薬株式会社にて常務取締役に就任しており、医療業界及び企業経営者として高い見識を有しております。同氏の持つ見識と今に至る経験から、独立した立場から当社の業務執行に対して適切な監督をいただけることを期待し、社外取締役として選任いたしました。なお、同氏が、一般株主と利益相反が生ずる恐れがなく、独立性を確保できるものと判断し、監査等委員会・取締役会それぞれの決議を経て独立役員に指定いたしました。